のほほん自閉症児の成長。離れて気づいた「生きる力」
「キャハハハッ!」エレベーターの中で、突然6歳の息子が笑い出した。この狭い空間の中には私と息子の他に、70代くらいの夫婦らしき男女と、食料が入ったエコバックを下げた40代くらいの女性。シーンと静まり返っている中、息子
「キャハハハッ!」エレベーターの中で、突然6歳の息子が笑い出した。この狭い空間の中には私と息子の他に、70代くらいの夫婦らしき男女と、食料が入ったエコバックを下げた40代くらいの女性。シーンと静まり返っている中、息子
「私さえ我慢すればいいんだ」いつの間にかまた、そんな考えで頭がいっぱいになっていた。『家族のために自分が犠牲になる』そんな生き方は、もう終わりにしたはずだった。__だけどもう、それどころじゃない。目の前には、数ヶ月前に『
「ママ、僕いつか死んじゃうの?」__そういって泣く息子をなだめるのが、私の毎晩の日課だ。私の息子は現在6歳。幼稚園の年長さんだ。好奇心旺盛で、友達も多い。彼の成長を、誇らしくも感じる日々だ。…ただ、1