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私は何者?

「なあ、ごはんまだ?お腹すいたー」「なあなあ、今日体操服いるんだけど、洗濯しといてくれた?」「お母さん」でも「ママ」でもなく「なあ」。子供達は、私のことを「なあ」と呼ぶ。あなた達に

水に還る

「あれ?なんか変」 そう思ったのは、テレビで悲惨な事故のニュースが流れていた時だった。 犠牲者が沢山出ているらしい。 ヘリコプターの音と、リポーターの上ずった声が聞こえる。なのに、私には届かない。

「おめでとう!」が言えるまで……

「あぁ〜、なんであんな言い方しちゃったんだろう……」母からの電話を切った途端、後悔が押し寄せてきた。母はきっと、喜んでほしかったはずなのに。いつもこうなんだよな、僕は……。

牛すじおでん

母は、料理が下手だった。味のしないチャーハン、ケチャップだけがべっとりとかかったオムライス、生焼けのハンバーグ。そして醤油の味しかしない、ひどく真っ黒な煮物。どれもこれも「まずい」とはっきり言い切れる。&nb

サイバー攻撃の悲劇と喜劇

「【⚪︎⚪︎⚪︎ビール】がサイバー攻撃を受けました!」残暑が残る9月下旬、平日の昼下がりのこと。リビングでコーヒーを飲みながらゆっくりしていると、たまたまつけてたテレビからニュース報道が飛び込んできた。

ヘタレボーイと歩く道

「もう!ほんまいやや!!」陽射しが照りつける中、小学1年生の息子が音をあげる。「夏休みやのに、なんでやらなあかんの!?」そう言う息子に「私だってやりたくないわ!」と反撃しそうになる。_誰が

よみがえるスペアリブ

「早く、スペアリブを出してあげて!」お見舞いに来てくれた親戚を前に、母が私の耳元でささやく。数日前からずっとこの調子…見舞客が来る度、母は”自分が作ったスペアリブ”を出すよう、私にせがむのだ。「ママ‥‥」

お兄ちゃんになりたい

「そんなんしたらいたいいたいやで!!」私は慌てて息子のもとに駆け寄り、彼の手首を掴んだ。部屋に響いた、”バチンバチンバチンバチン”という音。3歳の息子が、新生児の娘のお腹を力一杯叩いていた。叱られた息子は、口

静かに、まっすぐに

携帯のLINEが突然鳴った。画面には、しばらく開くこともなかった高校時代の四人グループの名前が光っていた。「既にお聞きかもしれませんが、香織ちゃんが昨日亡くなったらしいです。」その文字を読んだ瞬間、胸の奥がきゅっと痛んだ。沈黙していたグループLINEが、次々と通知音を鳴らしは

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