最後まで諦めなかった父が教えてくれた「奇跡は起きるんじゃなくて自ら起こすんだ」ということ。
ライター:wakana

「来年の桜は見られないと思います」

 

静まり返った診察室に主治医の言葉だけが響いた。

 

父はただ黙って下を向いていた。

 

これは余命宣告された父が、私たち家族に見せた、数々の奇跡の話。

 

父に初めて癌が見つかったのは約9年前だ。

 

父の仕事は大きな貨物船の機関長。

 

船の航海中に胸が苦しくなり、検査をしたら『悪性の腎臓癌』だった。

 

長時間の大手術をしたが、その後膵臓へ転移し、手術と入退院を繰り返していた。

 

癌と戦いながら船に乗り続けた日々。

 

一度船に乗ると数ヶ月は帰ってこられない。

 

父は毎回、沢山の薬を抱えながら航海に挑んでいた。

 

「大丈夫だ」と笑って船に乗る頑張り屋の父を、私達はいつも心配しながら見送った。

 

そんな父も、昨年無事に船を引退した。

 

「これからは父の新しい人生が始まるんだ」と誰もが思っていた矢先、昨年末に余命宣告をされた。

 

神様は本当に意地悪だ。

 

私はなんとか父に前向きでいてほしかった。

 

前向きでいれば、少しでも体調が良くなるかもしれない。

 

そうして私は新年早々、「鳴子ホテルのバイキングが最高なの!皆で行きませんか?」と提案した。

 

『鳴子ホテル』とは、家から車で1時間30分のところにある、老舗三ツ星ホテルだ。

 

品揃え豊富なバイキングが特に美味しい。

 

家族旅行とバイキングが大好きな父が行ったら、喜んでくれるに決まっている。

 

だけど最近は歩くのも辛そうだ。

 

「体力的にも辛いだろうし、無理かな…」と私は内心ドキドキしていた。

 

でも父は、笑顔で「行こう!」と言ってくれた。

 

私たちの目標は『鳴子ホテルに行くこと』に決まった。

 

ただ、鳴子ホテルは人気で、なかなか予約が取れなかった。

 

代わりに他のホテルに遊びに行き、その度に「絶対次は鳴子ホテルに行こうね」と約束をした。

 

しかしその願いも虚しく、父の容態が悪化した。

 

「余命一週間…」医者は残酷な現実を告げた。

 

病室に駆けつけた私は、ショックのあまり言葉を失った。

 

先日まで元気だった父の手は震え、上手くスプーンを握れず、一人で水も飲めない。

 

私は、父の食事のサポートをしながら「お父さん、元気になって絶対鳴子ホテルへ行こうね」と言った。

 

『楽しい事を考えれば、父の病気も良くなる』そう信じて、私は元気になる言葉をたくさん父に贈った。

 

父は優しく微笑み、私の手からおかゆを食べた。

 

だけど、本当に叶うのだろうか。

 

主治医も「腎臓がここまで悪くなった人は、これ以上良くなることはない」と言っている。

 

誰もが「鳴子ホテルはもう無理だろう」と諦めていた。

 

だけど、たった一人だけ諦めていない人がいた。

 

父だ。

 

「余命一週間」主治医は確かに言った。

 

しかし、父は毎日「いつ退院できるか」と聞いてきた。

 

そして、ベッドの上で足を動かし『これから、まだまだ歩くんだ』と言わんばかりに病院の廊下を歩く練習をした。

 

泣き言は一切言わなかった。

 

そうして迎えた4月。

 

姉が、綺麗に咲いた桜の枝を病室に持って来た。

 

なんと、父は桜を見ることができたのだ。

 

奇跡だった。

 

主治医でさえ「余命一週間だった人が、ここまで良くなる事は見たことがない」と驚いていた。

 

父の余命とされた日は、とうに過ぎていた。

 

そうして父には退院許可がおり、ついに私たちは、念願の『鳴子ホテル』に来ることができた。

 

ずっと楽しみにしていたバイキング会場では、自分の足で食事を取りに行く父。

 

皆が「食べ過ぎなのでは?」と思う程、父はたくさん食べていた。

 

これが余命1週間と宣告された人だと、誰が思うだろうか。

 

元気な父を見て「もう大丈夫だね」と、誰もが安堵した。

 

その2ヶ月後、父は亡くなった。

 

桜が咲く季節はとうに終わり、蝉が鳴く暑い夏になっていた。

 

私は眠る父を見て目を疑った。

 

「これが癌と戦っていたあのお父さん?」

 

痩せ細っていた父の顔は、肌ツヤ良くふっくらしていて、まるで寝ているかの様だったからだ。

 

父は旅行後も、病気に負けまいとたくさん食べ、なんと12Kgも体重が増えていた。

 

父は、健康な人そのものだった。

 

自分が入るであろう、お墓まで生前に用意していた父。

 

お墓には好きな言葉『ありがとう』の文字を刻み、父は眠りについた。

 

悲しいお別れのお墓の前で、「こちらこそありがとうだよ」と私たちは暖かい気持ちに包まれた。

 

そうして父の居ない日々を過ごしていたある日。

 

私のスマホに一通のメールが届いた。

 

『IWriteグランプリ開催について』

 

文章で1番人の心を動かした人を決めるイベント。

 

その知らせが届いたのは、父の百箇日。

 

「お父さんだ」と思い、私は空を見上げた。

 

百箇日は、『亡くなった人を失った悲しみから前に進む為の日』だという。

 

これは、お父さんのことを書けということですか?  

 

…それなら、ぜひ書かせて頂きます。

 

そして、沢山の人に伝えます。

 

最後まで諦めなかった父が教えてくれたこと。

 

「奇跡は起きるんじゃなくて自ら起こすんだ」ということ。

コメント

  1. ヒロミ より:

    家族の絆、家族愛に自然と涙が流れました。
    私までお父さんありがとうと思いました。
    素敵なご家族です。

    • wakana より:

      ヒロミさん、
      コメントありがとうございます。
      私の文章を通して、少しでも前向きになれたりしてくれたら嬉しく思います。

  2. chaki より:

    家族の愛と諦めない強さを教えてくれた
    お父さんに感動さしました!
    ありがとうございます!

    • wakana より:

      chakiさん、
      私も今回、父の背中を見て「諦めない強さ」を学べました。
      父は亡くなる瞬間まで偉大でした。
      こちらこそコメントありがとうござしました。

  3. ヒトミ より:

    百箇日にグランプリの連絡があったのですね。
    本当にお父様からのメッセージなような気がしました。

    一緒に桜を見れたことをとても喜んでくれたのでしょうね。
    グランプリの連絡は、きっとお父様からのプレゼントですね。

    『奇跡は自分で起こすもの』
    お父様の力強いメッセージありがとうございます!

    • wakana より:

      ヒトミさん、
      そうなんです!百箇日に偶然きたメールを私は「父からのメッセージ」と思ったんです。

      「グランプリは父からのプレゼント」とヒトミさんの言葉に嬉しくなりました。
      こちらこそありがとうございました。

  4. natsumi より:

    文章を読んで泣きました!!!
    お父様の生き様がかっこよすぎます!

    wakanaさんの文章、大好きです!

    • wakana より:

      natsumiさん、
      めちゃくちゃ褒めていただきとても嬉しく思います。
      そのように言っていただけたのであれば今回、書かせていただいたことを、本当に良かったと思います!!
      まだまだ勉強中ですがnatsumiさんのコメントでとても励まされました。
      ありがとうございました。

  5. 加藤 朝美 より:

    お父様とご家族のみなさんが起こした奇跡に感動しました。
    余命一週間と言われても‥
    「鳴子ホテルに行く夢」を叶えてみせた、お父様が本当にかっこいいです!
    勇気と元気が出ました。
    素敵なお話ありがとうございます。

    • wakana より:

      加藤朝美さん、
      もし、自分が余命1週間と言われたら、そこから足を動かしたり歩く練習するって自分なら出来るのかな。って考えただけでも父は偉大でした。
      父の行動を文章にした事で多くの人の励みになればと思い書かせていただきました。

      コメントありがとうございました。

  6. れいこ より:

    Wakanaさんのお父さんへの愛が真っ直ぐに伝わってきました。

    「奇跡は起きるんじゃなくて自ら起こすんだ」という言葉にグッときます。

    最後のメールが届いた展開も
    とっても粋で、好きです。

    鳴子ホテル私もいつか行ってみたいなー。

    素敵なお話をありがとうございました。

    • れいこさん より:

      この文章を書く時に1番初めに題名が浮かんだんです。この言葉しかない!って。
      ほんとに、最後の粋メッセージまでもが奇跡かと思いました!
      鳴子ホテルほんとうに料理美味しいし、温泉も鳴子特有の硫黄のにおいがしてとてもオススメですよ。

  7. 中村めぐみ より:

    wakanaさん、感動して読ませて頂きました。わたしの父は早くに亡くなってしまい、今でも会いたいと思います。お父様の頑張りや家族の愛情が伝わってきて素敵な文章でした。

    • wakana より:

      中村めぐみさん、
      お父様早くに亡くなられたのですね。
      今でも会いたいと思える程素敵なお父様だったんだと思います。
      きっと私の父と一緒に天国から、私たちの事見守ってくれていると信じて生きていきましょうね!

  8. あさみ より:

    家族のために頑張るお父さんの姿や、お父さんを思う家族の気持ちに感動しました。
    奇跡は自ら起こす!という強い意志が伝わってくるようでした。
    仕事でいつも忙しい夫と重なり、今ある日常を大切にしたいと思いました。
    読ませていただいて、ありがとうございます。

    • wakana より:

      あさみさん、
      今まで当たり前にいて、これからも当たり前に居るであろう家族の余命宣告は辛いものでした。
      父が見せた数々の奇跡には私達家族もとても励まされました。
      こちらこそコメントありがとうございます。

  9. Yuka より:

    最期まで諦めることなく、力強く生き抜いたお父様。奇跡を起こされましたね!

    ずっと支えられていたwakanaさんの文章も、生き生きと力強く、読んでいて前向きな気持ちになりました。

    お父様も喜ばれていることでしょうね。
    奇跡のストーリーを、ありがとうございました。

    • wakana より:

      Yukaさん、
      こちらこそコメントありがとうございます。
      「生き生きと力強い」と文章を褒めて貰えてうれしいです。
      前向きな気持ちになって頂けたのであれば私も書いてよかったです。
      ありがとうございました。

  10. ふじ より:

    とても素敵なお話でした。
    お父さんの余命宣告されたとしても諦めない前向きさ、心の強さに勇気をもらいました。
    そしてそれはあたたかいご家族や周りの支えがあったからこそだと思います。死は悲しいものですが、人生をまっとうされて、今はきっと天国で温泉につかってバイキングしたり楽しく過ごされているのではないかなと、想像して最後はほっこりした気持ちになりました。
    このお話を拝見できて、良かったです。

    • wakana より:

      ふじさん、
      「天国での温泉、バイキング」想像するとワクワクしてきます!
      本当にそうだったらいいですね!
      こちらこそ、最後まで読んで頂きありがとうございました。

  11. yui より:

    お父さんの信じる力と家族の思いが数々の奇跡を起こしたんですね。お父さんは亡くなってしまいましたが、幸せという形を見せてもらったような気がしました。
    素晴らしいエピソードをありがとうございます。

    • wakana より:

      yuiさん、
      桜が見れた事、余命宣告より長く生きたこと、
      歩けるようになったこと、鳴子ホテルに行けたこと。亡くなってからも私にメッセージくれた事。沢山の奇跡が起きました。
      こちらこそ、コメントありがとうございました。

  12. zoo より:

    沢山の奇跡を起こしたお父さん。
    お父さんのお人柄からも
    ご家族の愛溢れる看病に繋がるのでしょうね。強い絆で結ばれておられるご家族様、、本当に素敵です。きっと天国から、自分の事に照れながらも微笑んで喜んでいる事でしょう。感動しました。ありがとうございます。

    • wakana より:

      Zooさん
      天国から、自分のことに照れながら微笑んでいる父を想像するとクスクスとしてしまいますね。
      沢山の奇跡を自ら起こした父をずっと尊敬していきたいと思います。
      コメントありがとうございます。

  13. きーちゃん より:

    お父さんにおしえられた事 いぱいあり感謝で胸がいっぱいになってます。ありがとうございました。

    • wakana より:

      きーちゃんさん、
      私も今回、父に沢山教えられました。
      感動で胸がいっぱいと思って頂けて嬉しく思います。
      コメントありがとうございます

  14. SINMAN より:

    SINMAN泣けました(>_<)

    • wakana より:

      SINMAIさん、
      感動してくれたようで良かったです!
      コメントありがとうございます。

  15. SINMAN より:

    SINMAN泣けました(>_<)

  16. みな より:

    とても良かったです。

    • wakana より:

      そう言っていただけて嬉しいです。
      コメントありがとうございます。

    • wakana より:

      みなさん
      そう言って頂けてとても嬉しいです。
      コメントありがとうございます。

  17. かず より:

    読んでて涙がこぼれました。優しいご家族に囲まれてお父様は幸せだったと思いますq

    • wakana より:

      かずさん
      そう言っていただけただけでも、書いて良かったと思いました。
      天国の父も喜んでいると思います。
      コメントありがとうございました。

  18. Ma より:

    最後まで諦めない強い思いと家族愛に感動しました!

    • wakana より:

      Maさん
      最後まで諦めなかった父の強い思いに私達家族も励まされました。
      コメントありがとうございます。

    • wakana より:

      父の最後まで諦めないという強い思いに、私達家族もとても励まされました。

      コメントありがとうございます。

  19. へぐ より:

    自分に置き換えて物事を考えた時、前向きに捉えなきゃと思ってもなかなか難しい。
    wakanaさんのお父様のように強く諦めない素敵な方がいてまわりも強くなれるんだなと読んでいて思いましたし、私もそうでありたいなと思うお話でした。
    お父様が見た桜、バイキングのご飯、とてもとても素敵な思い出になったでしょうね。
    そんな素敵なお話を読ませていただきありがとうございました!

    • wakana より:

      へぐさん
      父は弱音1つ吐かずに眠りました。
      前向きに。って言葉では簡単でも行動にするのって難しい事ですよね。
      温泉旅行と桜とバイキングと最後の最後まで父との沢山の思い出が作れた事は本当に父に感謝です。
      こちらこそ、ありがとうございました。

  20. しん より:

    諦めない気持ちの大切さに改めて考えさせられました。すごく感動しました。両親が生きているという事が当たり前なんかぢゃないんだという事を実感させられました。きっと空から笑顔で見守ってくれていると思います。
    これからwakanaさんに幸せがたくさん訪れるように願っております。

    • wakana より:

      しんさん、
      両親が生きていることが当たり前じゃない。
      本当にそうだと思います。
      私もしんさんに沢山の幸せが訪れる事を心から祈っています。
      コメントありがとうございます。

  21. より:

    お父様の諦めない気持ちと、お父様を想い寄り添う家族の気持ちが伝わり感動しました。お父様はwakanaさんのノミネートを手をたたいて喜んでいるのではないかと、想像してしまいました。素敵な文章をありがとうございました。

    • あき より:

      穏やかだったお父さんは、亡くなっても皆の心の中に生きてるよ 奇跡の感動をありがとうございました

    • wakana より:

      雪さん
      IWriteグランプリにエントリーする事を背中押してくれたのも父だったと思っています。
      父の生きた証を文章に出来て良かったと思います。
      ノミネートした事、天国で喜んでくれていると嬉しいです。
      コメントありがとうございました。

    • wakana より:

      あきさん、
      「亡くなっても心の中で生きているよ」本当にそうだと思います。私の心の中にいつも父がいます。
      コメントありがとうございます。

  22. くみ より:

    素晴らしいお父さんですね!
    最後まで諦めないお父さんと応援する家族に感動しました。

    • wakana より:

      くみさん、
      コメントありがとうございます。
      最後まで諦めないという事と、奇跡は起こせるという事を、命懸けで父に教えて貰いました。

    • wakana より:

      コメントありがとうございます。
      最後まで諦めないという事を父に命懸けで教えて貰いました。

  23. プリン より:

    頑張り屋のお父さんは、本当に奇跡でしたね。家族皆で大好きな温泉旅行に行く事が出来て本当に幸せだったと思います。

    • wakana より:

      プリンさん
      頑張り屋の父の奇跡の行動は、私達家族も驚かされました。
      父も、私達家族も「鳴子ホテルに行けた」というだけでどれだけ前向きになれた事か分かりません。
      そのくらい偉大な父でした。
      コメントありがとうございました。

  24. aako より:

    お父様の生きようとする強い信念。
    絶対に旅行に行くんだというwakanaさんの強い思い。
    心が揺さぶられた素敵な家族愛。
    ただただ、泣けました。

    • wakana より:

      aakoさん
      父が少しでも前向きになれる色々な方法を考えてきました。
      でも、実は私達が励まされてたんですよね…。
      素敵な家族愛と、言っていただき嬉しく思います。
      コメントありがとうございました。

  25. hikko より:

    私の父も現在腎臓を患っているため、読んでいるうちに自分の父と重なってしまい涙が止まりませんでした。
    辛くても最期まで諦めない素敵なお父さん、そんなお父さんを思いやるご家族の皆さんの温かさが素晴らしいなと思いました。
    きっと、お父さんがグランプリの行方を天国から見守っていることでしょう。

    • wakana より:

      hikkoさん
      お父様も腎臓を患っているのですね。
      さぞhikkoさんもお辛い事でしょう。
      でも、奇跡は自ら起こせますよ!
      きっと父はこう言うでしょう。
      お父様のご病気が良くなる事を私も祈っております。
      コメントありがとうございます。

  26. taka より:

    最期まで諦めず生き抜いたお父様すてきです!

    • wakana より:

      takaさん

      最期まで諦めない。という事を父に命懸けで教えていただきました。
      コメントありがとうございます。

  27. Mayuka より:

    素敵なご家族に囲まれた、素敵はお父さまですね。
    家族の力や大切さを改めて感じました。
    涙が溢れてきました。素敵な文章を読ませていただいて、ありがとうございました。

    • kazuha より:

      お父さん、生きようとする力がすごい方だったのですね‼︎
      それもきっと、wakanaさんはじめご家族の温かな愛情のおかげだったのだろうと思います。
      家族みんなで起こせた奇跡ですね⭐︎

    • wakana より:

      Mayukaさん
      自分で言うのも…ですが、とても仲のいい家族なので「家族力」が父の生きる糧になったのかもしれません。
      家族力…とても素敵な言葉です☆
      コメントありがとうございました。

    • wakana より:

      kazuhaさん、
      父の生きようとする力は本当に凄かったです!
      「家族皆で起こせた奇跡」そう言って貰えてとても嬉しく思います。
      コメントありがとうございました。

  28. AIna より:

    病気と戦うのはとても辛いことと思います。wakanaさんやご家族、周りの方々の温かい支えがあったからこそ、見れないと思った翌年の桜も見ることができる〝奇跡〟がおきたのでしょうね。私もただ奇跡を願うより、最後まで諦めず自分で奇跡をおこせるよう強く生きたいと思います。とても励みになる温かいお話でした。

    • wakana より:

      Alnaさん
      年末に「桜が見られない」と言われた衝撃は本人も家族も辛いものでした。
      それを父が数々の奇跡を起こす事で家族が前向きになれました。
      私の文章が励みになられたのでしたら、父も喜んでいる事と思います。
      コメントありがとうございました。

  29. Ma より:

    がんと診断されることは、衝撃的な出来事です。特に、余命を告げられるということは、死を意識し、その衝撃は本人も家族も、とても大きかったと思います。

    それでも生きることを諦めない、お父様の心の強さ、そして家族愛がとても伝わってきました。
    素敵な文章をありがとうございます。

    • wakana より:

      Maさん
      余命宣告ってほんと、本人にしか分からない衝撃的な出来事ですよね。
      もちろん家族もそうでした。
      「来年は一緒に年越せないのか」とか考えると暗くなりますし……。
      そんな中での父の姿は私達に勇気を与えてくれました。
      コメントありがとうございました。

  30. sora より:

    とても感動しました。
    お父様の優しく微笑む姿、懸命に前を向く姿が目に浮かび、涙なしには読めませんでした。
    お父様は、残していく家族の方々にたくさんの心の準備の時間をくれたんですね。素敵なお話をありがとうございました。

    • wakana より:

      soraさん
      私も文章を涙目になっていつも書いていました。
      父の微笑む姿は今でも目に焼き付いています。
      心の準備期間。本当にそうですね。
      父の行動1つひとつに愛を感じました。
      コメントありがとうございます。

  31. mimiko より:

    読んでみて、お父様の「生きてやる!」という思いが強く感じられました。
    ご本人の立場にたってみることも、またそれを見守る家族の立場になってみることもとても難しく、自分には何が出来るのかと考えさせられました。
    でも、お父様は幸せだったと思います。

    • wakana より:

      mimikoさん、
      父の「生きてやる!」という強い姿は本当にかっこよくて、尊敬でした。
      横に付き添う母も同じく強く私も見習う事ばかりでした。
      コメントありがとうございます。

  32. yukino より:

    感動しました。お父様とても素敵なかただったのですね。第二の人生が始まるという矢先の余命宣告、なんて残酷なんでしょう。お父様自身の最後まで諦めない気持ち、ご家族の支えで奇跡が起きたんですね。とても励まされました。ありがとうございました。

    • wakana より:

      yukinoさん
      コメントありがとうございます。
      本当に残酷な余命宣告でした。
      そんな中で父の見せた背中はとても逞しく尊敬出来る父でした。

  33. ayaya より:

    wakanaさんの文章を読んで、心を打たれました。
    桜を見ることが出来て、目標とした鳴子ホテルにも行けたお父様。
    思い残すことなく天に召された事でしょう。
    人間は生きた年数よりもどんな生き方をしたかの方が大事なんだと気付かされました。
    人間いつ死ぬか分からない。
    いつもプラス思考で楽しくやりたいことをやり残さないように、日々生きていこうと思います。
    素敵な文章をありがとうございました。

    • Kai より:

      とても感動しました。
      病気に負けず、前向きなお父さんと、支える家族愛が伝わってきました!!お父さんも、楽しい思い出をwakanaさんと作る事が出来て,とっても幸せいっぱいだったと思います!!いつでも、前向きに進もう!!と思わせて頂くことができた文章でした。ありがとうございました。

    • wakana より:

      生きた年数よりもどんな生き方をしたか。
      本当ですね!
      そう言って貰えたら父も喜ぶと思います。
      コメントありがとうございます。

  34. Niko より:

    wakanaさんが諦めなかったからお父さんも諦めずに戦えたと思います。余命宣告されて辛い心境のなかで、娘から生きる希望をもらい、最後に幸せそうに眠れたお父さんは本当に幸せ者ですね!家族愛って良いですね!!

    • れん より:

      読んでいてとても元気が出ました。
      家族愛の良さが伝わってきました。
      素敵な文章でした

    • wakana より:

      コメントありがとうございます。
      余命宣告されてからの父の頑張りは私も驚きました。父も幸せに眠ってくれていると信じたいです。

    • kyoko より:

      とても感動しました。
      余命宣告の受け止め方の辛さ、難しさは私自身も3年前に他界した父と重ねながら思わず読んでしまいましたが、wakanaさんの思いやご家族の絆、お父様の力強い生命力が、暖かい気持ちになり、最後に行動で示されたお父様のからのメッセージ、「奇跡は起きるんじゃなく自ら起こすもの」というのはぐっと心に響き勇気をいただけと思います。
      ありがとうございました。

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